
無事、千秋楽を終え、打ち上がってきましたー。
観に来てくださった方々、本当にありがとうございました!!
記念に、衣裳と基本ポーズで写真。
(目つぶってる?)
一応、
世界を統べる帝国シハージャの将軍ケアルガの妃セルア。
という役だったのですが、劇中一度も名前を呼ばれないのですよ。
危惧していたとおり、ケアルガの母メダルアだと思ってる人もいたらしい。
それか、お抱え占い師…。
思わせぶりにケアルガの横にいるだけ、っていう。
この胸の前で両手を△に組んでる基本ポーズは、セルアというキャラの設定が自分の中で固まった時からやり始めたんだけど、稽古場でけっこう流行してました。
主演の柳くんも気に入ってたし。
会うたびやってたし。
なんか舞台上でもやるって言ってたけど、私は確認できなかったよ。
観た方の中でも気になってくれた方がいたみたいで。
占えるわけでも、魔術が使えるわけでもないっていう。
謎のまま終わる。
さてさて、『ルドンの黙示』では、いつも一緒だったシハージャ軍のみんな、
↓
篠田くん(ケアルガ)
ひかりちゃん(マリア)
りょうくん(ザクロ)
元吉くん(ゲドウ)
太田くん(アブズ)
リツマさん(バルカン)
みんなとやれて幸せでした!
稽古中は、みんなでラビリンスに迷い込んだりもした、一緒に戦った戦友です。
このメンバーの中で、セルアという役をやれてホントに楽しかったです。
どの役もそうだけど、本編で描かれない裏設定というのがいろいろあるので書いておこう。
台本を読めばわかるけど、シハージャは女が王となる国、女王の娘マリアが後を継ぐことが決まっている以上、マリアの兄ケアルガが妻をめとり、子を成す必然性はないわけで、子孫を残すためっていう目的がないなら、セルアの存在意義はそれ以外の何かになきゃいけないわけで。
けど台本上、ケアルガとセルアの会話なんてほぼないから、それ以外の何かが何なのか、勝手に解釈するしかない。
かつ、侵略した敵国の王妃をケアルガが凌辱して殺した、という件から、セルアが戦利品として連れてこられ、奴隷にされている、ってわけでもない。
セルアは、身分の低い家から、女王メダルアの命令でケアルガに嫁いできて、クラウン(道化)に徹することで、王家の中でうまく生きてきた。
これは演出家に言われたこと。
ってことで、それらを踏まえて、
セルアは、ケアルガに忠誠を誓ったクラウンで、ケアルガがそうしろと命令するから、マリアに対して優しい姉を演じてる。
ケアルガに媚びて、ケアルガを畏れて、しゃべるのも歩くのも笑うのもケアルガが許してるからで、セルアの生殺与奪の権利は、ケアルガが握ってる。
だから、マリアが女王に立つと決断した時、ケアルガの役目が終わったことと、ケアルガと自分の命も永くないことをすでに予感してます。
ケアルガがマリアに刺されて死んだ時に、人形から人間に無理矢理引きずり戻されるけど、ケアルガがいない以上、存在意義もないから、ケアルガの後を追って死んでます。楽屋で。
という設定でやってました。
観た方はどう受け取ったでしょうか。