2008-12-29

コロブチカ。

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『proof』を観に行ってきました。昨日。

柿喰う客の女優コロが旗揚げした劇団です。

自分が主宰する劇団で、かつ主演ということで、気合いと気負いを感じます。

『proof』は、ブロードウェイで上演され大ヒットした作品。らしい。

数学者の父と、二人の娘と、父の教え子と、定理の証明の話。

音楽のように美しい、完璧な数学。
って素敵な言葉。

演劇にしろ、マンガにしろ、小説にしろ、絵画にしろ、芸術って基本的には文系だから、そこに数学を持ち込まれると、理系センスのない私には、とても神秘的。
理系はあこがれますな。

ブロードウェイということからも分かるように、『proof』は、アメリカの作品です。

脚本の言葉は、結局、役者の言葉ではないので、言葉と役者の体が、ちぐはぐに感じる部分があるのはしょうがないと思うんだけど、脚本の言葉を、さも自分の言葉のように語るのが役者だと思う。

日本人の脚本家の言葉さえ難しいんだから、翻訳ものはさらに難しい。

日本人って、内にこもるのは得意だけど、面と向かった怒鳴り合いとか、あからさまな口説き文句とか、性に合わないんだろうね。
観てても気恥ずかしいし。

男役者さん二人はそんなに気にならなかったけど、女優さん二人は、自分の普段の演技でこの戯曲をやろうとしてて、セリフと体が噛み合ってない印象を受けた。

たとえば、二人で向き合って激しい言い合いをしてて、ふいっと相手に背を向けたら、体としては、話を打ち切りたい体に見えるけど、脚本上はまだ会話が続いてる。

なんだろう、言葉が表してる感情は、「話を続けて理解し合いたい」なのに、体が表してる感情は、「もうこの話は終わりにしたい」って見える。
それって、日本人の体が、欧米の戯曲と食い違ってるんじゃないかな。

アクティングスペースが狭いっていうのもあるのかも。

短い辺が3メートルくらいの平べったい二等辺三角形のテラスが舞台で、相手と向き合うか、背を向けるか、会話上できる動きのヴァリエーションが限られてる。

背を向ける以外の逸らし方が、外にあるブランコくらいしかないのが不自由な感じ。

前半の、ドアを閉めると毎回暗転する演出が好きだった。

でも、ラブなシーンの後、二人がはけて、場転がやたら長いと思ったら、同じ二人が着替えてまた出てきた。
しかも、次の日の朝って設定で。
だったらそのまま舞台上にいて、照明落として、着替えてるのも見せちゃえばいいのにな。

写真は、ひょっとこ乱舞で一緒だった伊東沙保と、こゆび侍の佐藤みゆきと、『proof』のポスター。

松雪泰子似のコロの写真が素敵。
サホときっちょむ(佐藤みゆき)はコロのアンニュイな表情を再現したらしいです。
注釈つけとけ、と言われたので。

で、半分占めてる火気厳禁は必要なのか。

古典戯曲とか、すでに完成していて、完全に信頼できる台本で一度芝居をしたいなぁ。
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2017年6月2日(金)〜6日(火)
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☆『希望の星』
2017年11月8日(水)〜12日(日)
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