2009-01-14

『冬の絵空』

を観てきました。
粟根まことさん目当てで。

松尾貴史とダブルキャストということなのですが、東京公演はほとんど粟根さんなのかな。

基本ストーリーは、「忠臣蔵」です。

自刃したはずの浅野内匠頭が生きていたり、討ち入りに行った大石内蔵助が偽物だったり、いろいろ新しい。

裏で赤穂浪士を操っていた商人役の生瀬勝久が上手すぎます。
怖いです、あの人。
笑いながら非道なことを本気で言います。

生瀬の娘役の中越典子も良かった。

冒頭が、黄泉への入口の荒れ地で、盲目の尼になった彼女が輿で運ばれてきて、黄泉に逝くことも、現世に還ることもできない犬たちに、琵琶をつまびき、彼女の生きた証を語り出す、という、中越典子がへにょっとしてたらどうしようもないシーンなんだけど、難しい言葉も、独特の言い回しもきちんとやりきってた。

その後も、ヒロインであり、語り部として、ストーリーの主軸をちゃんと通してたし。

橋本じゅんさんの大石内蔵助も良い。
誠実で不誠実。
はしゃがないじゅんさんは普通にイイ男。
知ってるけど。

じゅんさんの大石と、粟根さんの吉良上野介が絡むシーンは、新感線ファンにはたまらんね。

粟根さんの吉良は2シーンしかないんだけど、全力全開でした。

ヴィジュアルと声は、渋く、かつ神経質そうで、わりとイメージどおりの吉良なんだけど、転がるし、逆立ちするし、男の家臣に「妻にれ」とか言ってるし、大石に「来世では夫婦になろう」とか言ってるし、おちゃめさんだなぁ、もう。

出演者が、ホント役者力の高い役者さんばっかりで、その人らが本役じゃない時はアンサンブルをやってるから、なんだかやたら上手いアンサンブルなのよね。

これは演出し甲斐があるだろうし、楽だろうな。
メインも脇もこんな面子なら、ほっといてもシーンが成立するよ。

冒頭の、犬たちと尼のシーンがすごく良くて、とくに一幕はあっという間だった。

演出も良かったけど、犬役の役者さんたちが全員、きちんと抜かりなく演じてたってことも大きいんだろうな。
アンサンブル水準が高い。

脚本も良かった。
藤木直人(とくに感想はないけど、この人が主役なんでした)の役が役者という設定なので、嘘と真とか、偽物と本物とか、なんか深い台詞がいっぱいあった。

勉強になります。

展開が早すぎたり、説明不足だったり、ちょっと置いてかれそうになるけど、のろいよりかはそっちのほうがマシ。

前半、笑いを入れようとがんばって空回ってたけど。
ムリな笑いはいりません。
生瀬さんはムリなく笑いを取るので流石です。

中村まことさんの浅野内匠頭も、加藤貴子の順(堀部安兵衛の妻)も、片桐仁のシロも良かった。

隠れキリシタンの生き残りを、生類憐れみの令を隠れ蓑に、犬のシロとして飼っている生瀬。非道。

別々の心中で生き残ってしまった、互いに見知らぬ男女を連れてきて、宴会の見世物として、その場で心中させようとする生瀬。非道。

生瀬×中越×橋本という強力トライアングルに存在感を消される藤木直人。

主役なのにね。
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comment

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見てみたいなぁ[i:63915]

手遅れですが…、
中越典子は同郷だから応援してますよNHKの朝ドラ「こころ」辺りから女優として活躍が目立ってきましたよね。
加藤貴子は「温泉へ行こう」の若女将役がいけていました

2回目。

観てきました。

同郷?
どこでしたっけ。

関係ないけど、藤木、中越、生瀬、あと赤穂浪士役2人が同じ事務所なんだよね。

こんなに同じ事務所で固めんでも…。
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Author:imyou
東京で役者をしている 【金子優子】 の日記です。
■■今後の予定■■
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2017年6月2日(金)〜6日(火)
新宿 シアター・ミラクル
☆『希望の星』
2017年11月8日(水)〜12日(日)
池袋 シアターKASSAI

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