2010-02-22

制作は大事!

STUDIO HeadZプロデュース 浅草演舞一心堂『白梅の咲く頃に』というお芝居を観てきました。

なにはともあれ。
制作がダメです。

舞台の現場で「制作」という場合は、公演前は宣伝・広報活動をし、チケットを管理し、公演中は受付や客席にいて接客をするスタッフさんたちを指します。

このステージに、何人が観に来るのか。
予約の時点で何人か。
当日客の予想は何人か。

普通に客席を作ったら何人を入れることができて、かつ追加で何席作ることができるのか。

これを把握しておくのは制作の基本。

今日の舞台の制作さんはスキルなさすぎた。

ただでさえ、小劇場で見づらい環境なのに、客読みができていないのは致命的。

追加席のシミュレーションがまったくないみたいで、通常の席が埋まった後は、5、6人のスタッフがテンパりながら、その場でああでもないこうでもない言いながら席を作り、客を誘導していました。

制作の対応が悪いと、芝居に対する印象も悪くなります。

そして、さらに最悪なのは、遅れ客の対応。

舞台で役者が必死に芝居してるのに、客席内でスタッフ同士が小声にしろ打ち合わせしたらあかんでしょ。
遅刻してくる客がいることは事前に予測できる事態なんだから、対応は事前に決めておくべきでしょ。

そして、芝居半ばでまたスタッフが入ってきて、入口近くのお客様に何か小声で話してる。
なんだろうと思ってたら、次のシーンで、その入口からキャストが入ってきて、その場でしゃべり始めた。
そういうのは、そのお客様を入れる前に、ロビーで伝えとこうよ。


芝居自体は、1945年の沖縄が舞台、後に白梅隊と呼ばれる、実在した女学生たちのお話です。
学徒として集められ、負傷した兵士たちの救護にあたっていた彼女らも、戦況の悪化とともに、絶望的な逃避行に追いたてられていく。

戦争ものは、現代→戦時中→現代ではさんでくることが多いけど、最初の現代はいらなかったなぁ。

女学生たちの歌う校歌(もしかしたら軍歌かも)で始まる冒頭は良かったけど。

しかし、脚本のセリフがダメだ。
センスがない。

役者もみんな声がきんきんしてて、ムダな動きが多い。
セリフ言う時は歩いてなきゃいけない、っていうルールがあるみたい。
上っ面だけでしゃべってるからよく噛むし。
発声と滑舌も良くない。
10人くらいがうろうろしながら、絶叫芝居してるシーンは辛かった。

ただ、脚本の構成は良かった。

出演者が30人近くいましたが、誰が主演とか、恋愛ドラマとかもなく、ひとつの野戦病院にいた白梅隊の9人と、彼女らが出会う兵士たちを群像劇として描いていました。
1シーンしか出番のない人もいる。
でも、役者の都合はさておき、脚本が求めるだけの出番がそれぞれの登場人物にあれば、観る方にとってはとても観やすい。

それにしても、戦争を描くのは難しい。
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東京で役者をしている 【金子優子】 の日記です。
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2017年6月2日(金)〜6日(火)
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2017年11月8日(水)〜12日(日)
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