2010-08-14

戦争レクイエム三部作。

黒木和雄監督の戦争レクイエム三部作『TOMORROW 明日』、『美しい夏キリシマ』、『父と暮らせば』を観ました。

『TOMORROW 明日』だけ製作年が離れてて1988年。
あとの2作は、2002年と2004年。

『TOMORROW 明日』は、1945年8月8日から9日にかけての長崎を舞台にした作品。
恋をし、結婚をし、子供を産み、家を守る女たち。
翌日の長崎の運命を知っているだけに、何度も出てくる「明日」という言葉が何より切ない。
着るもの、食べるもの、話すことなど、戦争末期の生活の様子はとても参考になりました。
煮たあずきを嬉しそうに食べる母娘が印象的だった。

『美しい夏キリシマ』は、1945年8月の宮崎県霧島地方が舞台。
空襲で友人を見殺しにしてしまったという負い目から病を患った少年と、その周りの人々が、それぞれの受け止め方で戦争の時代を生きる姿を描く。

『父と暮らせば』は、1948年8月の広島が舞台。
原爆を生き延び、家族も友人も失って、自分だけが幸せになることはできないと思いながら、その後の3年間を生きてきた女性が、一人の男性と出会う。
彼女の心に生まれたときめきが、原爆で死んだ父親をよみがえらせる。
娘は、4日前に現れた父親の幽霊を普通に受け入れている。
その父親の存在の仕方は不思議。
押し入れを開けられるし、じゃこ味噌を作れるし、風呂を沸かせるし、いたりいなかったりする。
でも、麦茶は飲めないし、饅頭は食べられない。
父親の時間は原爆で止まっていて、原爆の後を生きた娘に、なぜ頑なに男性の求愛を拒むのかと尋ねる。
父親は、原爆という兵器に関しては被害を受けた当事者であり、かつまた、戦後を生きる人々を見る時には、映画を観る者と同じ第三者である。
「おとったん、ありがとありました」
というセリフが良かった。

どの作品も、方言がとても魅力的でした。
とくに、うちの父の実家である長崎の言葉は懐かしかった。
スポンサーサイト

comment

管理者にだけメッセージを送る

飢えと貧困

 飢えと貧困の世界を金子先生がどのように演じられるか、子豚様改め鮪様は見てますよ。※寝ながら見てますよ。。。ぶくは…真実を知りたい。。。見せかけはいらない。

子豚様、改め鮪様。

戦争には悲しい真実がたくさんあって、戦争を体験していない私たちが描けるのは、勉強して想像したことだけだけれど、でも、戦争が悲しく酷いことだと伝えることはできる。
今回の作品を通して、それを伝えたいと考えています。
プロフィール

imyou

Author:imyou
東京で役者をしている 【金子優子】 の日記です。
■■今後の予定■■
☆『夜を忘れなさい』
2017年6月2日(金)〜6日(火)
新宿 シアター・ミラクル
☆『希望の星』
2017年11月8日(水)〜12日(日)
池袋 シアターKASSAI

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード