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2008-09-03

『半島を出よ』。

やっと読み終わりました。

2011年。

財政破綻し、国際的な地位も信用も暴落した日本のある島に、北朝鮮のコマンド9人が上陸。

プロ野球の開幕戦が行われる最中、福岡ドームを占拠する。

つづいて500人の兵士が輸送機で福岡に飛来。

彼らは福岡を制圧し、「反乱軍」と名乗る。

間に公演を挟んだりして、上を1ヶ月くらいかけて読んでたんですが、読み始めたら止まらなくなって、下は3日で読みきった。

面白かった。

不況とか、失業率の上昇とか、食糧危機とか、燃料危機とか、今、日本で取り沙汰されている社会問題がそのまま放置されたらこうなるよっていう、未来予想図的な。

ホームレス、北朝鮮人、日本社会、国際関係、政治、軍事、経済など、描写がものすごく緻密でリアルで。

難解な専門用語にもまして、登場人物の多さもハンパない。

詩人イシハラと暮らす19人の少年たち、9人のコマンドたち、東京で翻弄される政府関係者、福岡で奔走する新聞記者や市長、医者、アナウンサー、市役所職員。

とくに、コマンド9人は北朝鮮人なので名前を覚えるのが大変。

福岡を占拠され、暴力を体感したことのない日本人は、経験したことのない危機に直面する。

日本政府は為す術もなく、福岡を封鎖。

日本人の誰も「反乱軍」が「敵」なのか判断できずにいた。

ある時、イシハラが彼らを敵だと言って、少年たちは敵を倒すことにした。

傷があって壊れてて行き場がない19人の少年たちが、政府も首相も官房長官も警察も自衛隊もSATもできなかったことをやり遂げる。

少年たちが反乱軍を全滅させるクライマックスの戦闘シーンは電車の中で読むもんじゃなかった。

酔います。

外界の日常と、本の中で淡々と進んでいく、恐怖と肉と皮膚と体液と内臓と骨にまみれた戦闘とがあまりにかけ離れてて。

気持ち悪い。

部屋でひっそりこっそり読むべきだった。

読むのに体力が必要な本。

でもすごく面白かった。

結果的に日本を救った少年たちに、感情移入も共感もしないけど、でも少年たちまで全滅しなくてよかったと思う。

作者もあとがきで書いてるように、北朝鮮のコマンド9人を「語り手」に入れたことは正解だったんだろうな。

両側から見ることは大事。
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東京で役者をしている 【金子優子】 の日記です。
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