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2008-09-21

『演じられた白い夜』

20080921151028
を読みました。

近藤史恵・著。

出たのは10年くらい前なのかな。
以前、図書館で借りて読んでたんだけど、絶版になってたかなんかで本屋には売ってなかったんだよね。

新装版として最近出たので読み直してみた。

雪深い山荘、集められた見ず知らずの役者、舞台推理劇の台本。

という帯のアオリからもわかるように、推理小説の定番、嵐の山荘ものです。

それぞれ癖のある登場人物たちが、何者かの意図で山奥の山荘に集められる。
一日目の夜は和やかにふけていくが、次の日の朝、一人の死体が見つかる。
山荘は嵐(または吹雪)に閉じ込められ、電話線は切断され、道は土砂崩れでふさがり、助けはこない。
そして殺人はつづき…。

というのが、いわゆるクローズドサークル(閉鎖状況)ものの基本。

有名なとこでは、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』とかがそれです。

警察が介入できないために科学的捜査がままならない中、被害者たちの共通点や隠された人間関係、いわゆるミッシングリンクを見つけることが謎を解く鍵だったりする。

『演じられた白い夜』は、ある推理劇を上演するため演出家に集められた役者たちが、その台本にそって次々に殺されていく、というストーリー。

ヒロインが舞台役者なので、いろいろと身にツマサレます。

近藤史恵さん自身も学生演劇をやってたそうで。

まあ実際の演劇界の雰囲気とはまたちょっと違うんだけど、自分もやってるようなことを文字で見るとなんか気恥ずかしいような。
もやっとしますな。

ミステリーとしての出来はふつうです。

デビュー作『凍える島』のほうが私は好き。
タイトルどおり島が舞台で。
こっちもクローズドサークルの定番、孤島ものです。

さておき、近藤史恵といえば、

『サクリファイス』

ですよ!

これは、自転車ロードレースの世界が舞台で。

最近シャカリキとかオーバードライブとか流行ってるから知名度上がってきてるかな。

自転車ロードレースって、チームで戦うんだけど、勝負時までエースは体力温存しといて。
複数のアシストが、空気抵抗やら敵チームとの駆け引きやらからエースを守り抜いて、そして最後は疲れ切ったアシストたちを使い捨てて、エースは勝利を獲りにいく、という競技らしい。

主人公のチカ(男の子)はプロチームに所属してて、そこには石尾先輩っていうエースがいる。

石尾には、エースの座を脅かす後輩を事故に見せかけて再起不能にしたという黒い噂があった。

チカは、アシストとして出ていたはずの試合で、エース石尾を差し置いて思いがけず優勝してしまう。

そんな中、ヨーロッパのプロチームが日本人選手をスカウトするという話が流れる。

日本より、自転車ロードレースの地位が格段に高いヨーロッパに、誰しもが憧れているが、そこで通用する日本人はほとんどいない。

ヨーロッパチームが注目する中、チカはチャンスをものにしようと必死にペダルをこぐ。

その時…。

という話。

読みやすい本です。
たぶん3時間くらいで読めます。

マンガ化もされてます。
まだコミックスにはならないかな。
掲載誌はどこだか忘れた。

いちおミステリーのくくりだけど、ミステリー苦手な人でも全然読めると思う。
人は死ぬけど、連続殺人とかではないし。

あと、ミステリー苦手な人、とくに女子には、

『アンハッピードッグズ』

がオススメ。
これはミステリーじゃなくて恋愛小説。

近藤史恵は、情念系、陰湿系じゃないのがいい。
女子心理をすごく的確に描いてるんだけど、ねっとりしてないし、痛々しくない。
なんかちょっとざらざらして乾いてる感じがいいんだな。
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