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2012-04-08

613。

613と書いて「ムイミ」と読む!

劇団員の丹羽隆博くんが客演した公演です。

もうずいぶん前のことみたいだなぁ。

辛口だと言われるだろうけど、自分への反省もこめてです。

■613
『Vector』

話は面白かった。
けど、観てる人を暇にしてしまっている。

舞台上の人たちの、心も体も動かない。
画面が動かない。
密度がない。
目の前で起こることが少なすぎて、観てる側に半分くらい空き容量がある。
見ながらついメモとっちゃうレヴェル。

一幕ごとに歌入りの曲をはさみ、キャスト全員が抽象的なイメージシーンを演じつつ場転するんだけど、体で表現できてる人がいない。
ベストは、感情で動いていて、それが曲のカウントと自然に合っていて、かつ共演者とシンクロしている、ように見えること。
曲に合わせることが体に落ちてないから、単にカウントで振り付けられたとおり動いてます、って見える。
初っぱな主役の人がやる、窓を開ける動きも同じ。
音と合わせなきゃ、という意識が完全に見えちゃってる。

体が使えていない役者さんが多いということ。
それってつまり、顔だけで、もっと言えば目と眉で芝居する人が多いということ。
止まってたり座ってたらセリフにニュアンス出せるけど、動きと一緒になるととたんに不安定になる。
舞台なのに胸から上だけの映像芝居な人が多い。
反面、動機のない無駄な動きが多い。
客向きにしゃべることが何回かあるけど、できないならやらないほうがいい。

歩き方、止まり方、立ち方。
つまり体だ。
そして、連動した心、頭、顔、声。
それらが連動してないと舞台できないし、連動してないとすぐばれる。

相手の芝居を受けて返してるように見えないのは、相手の芝居のプランを理解してないから。
相手の発信以上に過剰に大きく受信したり、逆に、相手のこれくらいで受けて欲しいという要請を見逃して小さく受信したり、時には0でスルーしたりする。
自分だけのプランでその場しのぎの発信ばっかりしてる人が目立つ。
シーンを通して、作品を通して、誰がどこでどのくらい何を発信するのか、それを誰がどこでどのくらい受信するのか、稽古段階で互いにちゃんと話し合ったり、本人たちが見えないなら演出家がベクトルを交通整理してあげるべき。
一番顕著だったのは、主役がHIVウィルスを新薬として開発している、とカミングアウトするときの、主役と丹羽くん。
互いの間、反応が全然噛み合ってなかった。

主役の研究者と、丹羽くん演じる新聞記者が、学生時代、何によって友情を結んでいたのか。
それさえわかれば、論理の整合性を超えて、研究者と新聞記者が何のために再会し、何を信じ、何を守ろうとしてるのか、伝わるはず。
それが欠けてるから、何をしに来たのかわからなかった。

衣装、日ごとに変わる人と変わらない人がいて、気になった。
変えなくていいのにな。
主役の人、もっとダサいスーツのほうが良かった。
両手の親指だけポケットに入れるポーズも、キャラと合ってなかった。
丹羽くんのあの大学ノートはなんだろう(笑)
あと、どういう勤務態度の記者なのか、スーツがまともなサラリーマンすぎてよくわからん。

研究者チームはまとまりがあった。
ひとり立場の違う丹羽くんが、その違和感をもうちょっと上手く使えたら良かった。

ただ、それぞれのキャラがステレオタイプすぎる。
それっぽい芝居するからキャラはわかるけど、その役がどういう人なのかわからない。
多くの人が想像する型でやるから伝わりやすい、ということと、他の人と違う形でやって多くの人に伝えたい、という命題は永遠です。

主役の友野(大竹浩平さん)、研究者仲間の守屋(小林レイさん)、研究所所長の片山(佐藤美佐子さん)が良かった。
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