2016-03-18

劇団☆新感線『乱鶯』

お久しぶりの観劇日記です。劇団☆新感線『乱鶯』
※ネタバレあります。

脚本は倉持裕さん。盗賊だった男が命を救われて改心し、板前として真っ当に生きてるんだけど、7年後、恩人のため非道な悪人を倒すべく奮闘する、という王道のストーリー。このくらいシンプルでちょうどいい。変にこねくりまわして複雑にしたって名作になるわけじゃない。

で、脚本はとても良かったんですが、新橋演舞場でやる意味はないなぁ、と。盆とか奈落とか花道とか、演舞場ならではの楽しい仕掛けを新感線が使うなら、やっぱり派手なアクションシーンこそなのに、殺陣が最初と最後の2回しかないと、いまいち使いどころがない。普通の劇場でよかったじゃん。花道はただの入りハケと同じ扱いになっちゃってたし、盆も場面転換が効率よくなっただけでもったいなかった。
ただ、幽霊とか人外しか使わないっていう、歌舞伎におけるすっぽん(花道の小さいセリ)の約束はちゃんと守られててニヤリ。

あと、殺陣にスピード感がなくて残念だった。古田新太さんも全盛期よりは速さで魅せようとはしていないし、大東駿介さんはおそらく殺陣が初めてなのかな。シン(殺陣の主役)がそのふたりなので、カラミ(やられ役)が大量にいてもあんまり盛り上がらなかった。古田さん、橋本じゅんさん、川原正嗣さん、3人の殺陣をもっと長くしてもよかったのに。あと、粟根まことさんが殺陣のない役で残念…。

花火が咲き乱れる中、シルエットの古田さんと大谷亮介さんが対峙するラストシーンはとても素晴らしかった!そうとう長くあの絵を見せてたけど正解です。

粟根さんは生きてるの1シーンだけで、あと全部、幽霊(笑)幽霊とかはっちゃっけてる粟根さんってけっこうよく見るので、最初のシーンのような、体が弱ってて咳き込んでて、でも愛する妻と店のためにがんばるっていう感じが珍しくて良かったのになぁ。そっちのほうをもっと観たかった。

しかし、配役はとても良かったです。粟根さんが良い人で、じゅんさんが悪い人。山本亨さんが良い人で、大谷さんが悪い人っていう、どちらかと言うと普段のイメージとは逆の配役が良かった。とくに、じゅんさん、大谷さんの悪役良かったなー。声が良いって大事なことだと改めて。

稲森いずみさんも素敵だった。以前、新感線に出た『蛮幽鬼』のときより断然良かった。高田聖子さんは相変わらず素晴らしい。やっぱりその人にしか出せない味があるというのがね。
大東駿介さんも清水くるみさんも好感度は高かったけど、恋に落ちて悲劇的な終わりを迎える若い男女という王道キャラクターだったので、正直誰がやってもほぼこうなる気がして、次にどこかで観たときに見分けられる自信はないな。
村木よし子さん、山本カナコさん、中谷さとみさん、保坂エマさん、という劇団の4女優揃い踏みで嬉しい。よし子さんとさとみさんがそれぞれ二役で、早着替えがめっちゃ大変そう(笑)カナコさんとエマさんは、エマさんのほうが年上設定で笑える。なぜ…?(笑)

総じて面白かったのですが、古田さんがカミカミ回で(笑)よく噛む人なのは知ってるけど、それにしても1シーンで5回くらい噛んでてびっくりした!主役(笑)
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東京で役者をしている 【金子優子】 の日記です。
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2017年6月2日(金)〜6日(火)
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☆『希望の星』
2017年11月8日(水)〜12日(日)
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